東アジア市場の将来性を語る 日本クルーズ&フェリー学会が講演会
日本クルーズ&フェリー学会(池田良穂会長=大阪府立大学)は10 月26 日、大阪府堺市の大阪府立大学・中百舌鳥キャンパスで講演会を開く。東アジア地域で成長が著しい現代クルーズについて、進出した欧米のクルーズ会社の動向、日本および東アジアのクルーズ市場の将来性などについて識者らが話す。講演会後には、クルーズ乗船ペア券などが当たる抽選会もある。講演会は26日10時30分から、中百舌鳥キャンパスのサイエンスホールで。午前と午後の2部制で、最新のクルーズ情報から、乗船記、フェリーの最新技術に至るまで幅広いジャンルの講演が予定されている。途中に日本クルーズ&フェリー学会の総会を挟む。
東アジアにおける現代クルーズの成長をテーマにした講演では、池田会長が「現状とその将来性」を話し、日本発着で東アジア海域の外航クルーズを行っている船会社の関係者がそれぞれの取り組みについて話す。カーニバル・ジャパン大阪事務所の泉隆太郎さんは「プリンセス・クルーズのアジアクルーズ」▽ミキ・ツーリストの糸川雄介さんは「ロイヤル・カリビアンの東アジア戦略と日本発着クルーズ」▽オーバーシーズトラベルの久野健吾さんは「コスタ・イタリアンクルーズとアジアマーケット」▽クルーズプラネットの小林敦さんは「HISグループのクルーズ戦略」について話す。
また、日本籍クルーズ客船についても「おもてなしの神髄を極めた客船」として、商船三井客船の山口直彦さんが「にっぽん丸のクルーズ」、日本クルーズ客船の東山満さんが「ぱしふぃっくびいなすのクルーズ」の魅力について紹介する。
世界初の液化天然ガス(LNG)を燃料とするクルーズフェリー「バイキンググレース」の乗船記、総トン数が22万トン以上で世界最大客船「アリュール・オブ・ザ・シーズ」の印象、ユーザーからみた「クイーン・エリザベス」などについての報告も。
さらには大型クルーズ客船を迎える日本の港湾の現状や課題、フェリーの省エネ化に関する運航手法や最新技術について専門家が解説する。
参加費は3000円(学会員は無料)。参加申し込みは、日本クルーズ&フェリー学会のホームページからできる。
URLは、http://www.marine.osakafu-u.ac.jp/~lab15/society/index.html