JATA旅博に13万人 過去最多の規模、来場者
「JATA国際観光フォーラム・旅博2013」(日本旅行業協会=JATA主催)が9月12―15日の4日間、東京・有明の東京ビッグサイトで開かれた。国際観光に関する最新の知見を交換するフォーラムと海外旅行見本市「JATA旅博」、インバウンド商談会を3つの柱にしたアジア最大級の観光イベント。旅博には海外からのセラーを中心に、154の国と地域から730企業・団体が出展し、13万1千人が来場した。出展規模、来場者ともに過去最多となった。9月13日に行われた開会式でJATAの菊間潤吾会長(ワールド航空サービス)は「昨年、海外旅行者数は過去最高でした。今年は訪日旅行が活況を呈しています」と日本の国際観光の現状について紹介。今年の海外旅行についでも「需要は弱くない」との見方を示し、特にJATAが力を入れているヨーロッパや北米への旅行需要創出プロジェクトが成果をあげていると強調した。
盛大に行われた開会式
式典ではJATAとUNWTO(国連世界観光機関)による「包括的パートナーシップ協定」の調印式が行われた。世界の観光産業発展に向けて協力関係を強めていく。
菊間会長は「UNWTOとともにアジア・太平洋地域の観光発展に取り組みたい」、UNWTO側も「大きなステップになる。日本が掲げるインバウンド、アウトバウンドの数値目標達成を全面サポートしたい」と抱負を述べた。
このあとUNWTOのタレル・リファイ事務局長が基調講演し「天災や人災があっても、国際的に観光は劇的な成長が続く。その成長の中核にあるのがアジアです」などと話した。