"顔"の見える宿が集う 「日本 味の宿」34軒で発足
「日本 味の宿」の設立総会がこのほど、東京・港区の東京アメリカン・クラブで開かれた。京都市で歯科医院を経営するかたわら旅や味のエッセーストとしてマスコミを通じた仕事も多い柏井壽さんの呼びかけに、小規模旅館を中心に全国の34軒が集った。柏井さんは会の顧問に就いた。
食べる味へのこだわりだけでなく、「味のある宿」「味わい深い宿」といった空気感や個性を表現している宿の集まりだという。味に真摯に取り組むことを会の約束事とし、コンセプトの一つを「主人、女将の顔が見えること」としている。
世話人代表の上村純士さん(愛知県・角上楼)は「日本の味、おもてなし、本物を追求する個性的な宿の集まりだと思っています。日本版ル・レ・シャトーを目指し努力します」と抱負を述べた。
現時点では会のウェブサイトやパンフレットなどはなく、まずは会員間交流や研さんを重視するという。