全旅ラッピングバスが出発式 東京で1年間運行
「全旅ツアー 地旅」の文字が描かれた全旅ラッピングバスの出発式が9月1日、東京・港区の日の出桟橋で行われた。厳しい残暑のなか、出発式には全国旅行業協会(ANTA)会長の二階俊博衆議院議員も出席し、ラッピングバスを利用したツアーが数多く催行されることや、地旅の知名度アップに期待を示した。ラッピングバスは全旅とはとバスが提携、全旅クーポン会員だけが利用できる特別なバスとして、来年8月末までの1年間限定で運行される。定員は45人プラス補助席で、バスガイド付きで売り出している。運行管理ははとバスが行う。
通常より安く提供されるため、すでに9-11月分の予約は好調だという。
「エリア的に偏りはなく、九州、関西、都内の旅行会社からも予約をいただいています。お得なバスなので知名度が高まるにつれ利用が増えることに期待しています」(日野俊英・全旅執行役員)。
9月1日に行われた出発式で池田孝昭・全旅社長は、全旅ラッピングバスが都内をめぐることによる全旅ツアーの知名度アップと、会員旅行会社の需要拡大に期待を示した。
「はとバスの協力をいただき、会員の利便性向上と業務の拡大につながる特別バスの運行が実現しました。たくさんの送客をお願いたい」
また、来賓として出席した二階・ANTA会長は「ラッピングバスの運行は大変立派なこと。中小の旅行会社が大手と太刀打ちするには、日々なにか変っていくことが必要です。こうしてみんなで新しい商品を考えていくことが大事。第二、第三の企画が生まれることに期待しています」と激励した。
出発式の後、全旅ラッピングバスの初便には二階・ANTA会長や池田・全旅社長も同乗。皇居、東京タワー、国会議事堂、東京スカイツリーなど都内の観光コースをめぐった。