九県の連携を確認 全旅協中部、和倉温泉で定例会
全旅協中部九県会は7月4日、石川県和倉温泉の加賀屋で第33回定例会と石川県観光誘致意見交換会を開いた。40人が出席した。定例会の冒頭、今回の担当県である全旅協石川県支部の北敏一支部長があいさつ。北支部長は「九県会は昭和58年、山代温泉のホテル百万石で第1回目を開催した。当時、中部九県が1つになって勉強会を開き、本部に様々な提案ができる組織になろうという思いで設立されたと聞いている。その思いは現在も続いている」と話した。
本部の加藤正明副会長は「本部も新体制になった。明るい未来に向けて頑張りたい。バスツアーなど様々な規制がかかるが、お客様を守るための協会になっていくことが大事だ。その中に我々の業界の明日がある」と語った。
続いて昨年度の事業・収支決算報告が行われ、静岡、愛知、三重、福井、岐阜、長野、新潟、富山、石川県支部の代表がそれぞれの現状について報告。来年度の開催は愛知県に決まった。また2014年2月に開催される第10回国内観光活性化フォーラムin和歌山への参加を確認した。
定例会終了後、石川県の観光関係者が加わり、石川県観光誘致意見交換会を実施した。石川県観光戦略推進部観光推進課の新谷和幸課長と石川県観光連盟の山口裕啓副理事長が登壇。「長年の悲願だった北陸新幹線開業まで2年を切った」とし、現在首都圏から石川県を訪れている250万人を15年には500万人にしたいと話した。
次いで石川県旅館組合青年部加賀支部長の萬谷浩幸さんが昨年話題になった「レディー・カガ」の取り組みについて紹介。また、能登七尾出身の絵仏師・長谷川等伯の魅力を石川県七尾美術館の学芸員・北原洋子さんが映像を通して説明し、旅行業の人たちと一緒になって等伯のツアーを造成したいと呼びかけた。