昭和の大女優に学ぶ 鳥羽市温泉振興会、作家・斎藤明美さん招き講演会/三重
三重県の鳥羽市温泉振興会(吉川勝也会長)はこのほど、女優・高峰秀子さんの養女で作家の斎藤明美さんを招いて「輝く女性になるために―女優・高峰秀子さんの生き方に学ぶ」と題した講演会を開いた。鳥羽市民や観光従事者など100人が出席した。「輝く女性とはどのような女性を言うのでしょうか」と語り始めた斎藤さんは「人と比較するのではなく、自分が人として恥ずかしい生き方をしていないか、常に自分に問いかける生きる方が大事です」。
高峰秀子さんはつねに「自分の基準を律して生きてきた人でした」。「愚痴」「説教」「昔話」を嫌い、この3つは高峰さんから一度も聞いたことがなかったという。これ以外にも「似て非なるもの」として自信と自負、上昇志向と向上心、きつさと厳しさ、高慢と威厳の違いを紹介し、斎藤さんは自らを戒める生き方が「輝く女性」への一歩ではないか、と語った。
吉川会長は、温泉250選で、鳥羽温泉郷が全国で78位に入ったことに触れ「温泉を求めて来られたお客様の期待に応えることができる温泉地になるよう、温泉の安全と魅力づくりに努めたい」「今日はなかなか外に出て話を聞く機会の少ない女性の方々にお越しいただいた。これからもこういった機会をつくっていきたい」と話した。