【書評】『一語一絵 地球を生きる 上・下』岩崎駿介著
昭和12年生まれ。東京芸大で建築学を学び、アフリカ・ガーナ共和国の大学で教鞭(きょうべん)をとった後、ハーバード大大学院で都市計画について学んだ著者は帰国後、飛鳥田一雄市長の下で横浜市の都市計画の基礎となる理論を構築した。「世界人口の4分の3を占める巨大な人間集団である開発途上国の人々に、われわれはこれまであまりにも無関心、無頓着であった」と振り返る著者は、これからは「日本人」としてではなく「地球人」としてすべてグローバルな心と視点から生きていこうと提唱し、日常の具体的な行動のヒントを上下2冊にまとめあげた。