新組織で着実に前進 ANTA、一般社団化後初の総会
全国旅行業協会(ANTA、二階俊博会長=衆議院議員)はこのほど、東京・品川のホテルラフォーレ東京で2013年度総会を開いた。役員改選で二階会長を再任、加藤正明・副会長(名古屋市中区・ツーリスト・トップジャパン)が留任し、新たに川﨑糺さん(大阪府貝塚市・かつらぎ観光社)と近藤幸二さん(岡山県倉敷市・全観トラベルネットワーク)が副会長に就いた。役員の任期は2年。ANTAが一般社団法人となり、従来の各県支部が純粋に本部出先機関となった上で、47都道府県のすべての旅行業協会が一般社団法人となってから初めての年次総会。二階会長はあいさつで「組織の使命を着実に果たすために、互いになにをなすべきかを問いかけながら、しっかりと新組織のスタートを切りたい」と抱負を述べた。
ANTAでは12年度、東北観光博応援ツアーの実施や第9回国内観光活性化フォーラムの開催、日中交流使節団の派遣、韓国・麗水(よす)世界博覧会への訪問団の派遣など、国内観光、国際観光の活性化に取り組んできた。
12年度事業を振り返り二階会長は「会員一丸となり7500人の旅行者を東北に送客でき、国内観光活性化フォーラム群馬大会も成功裏に終えることができました。こうした取り組みを通じてANTAが理想とするところに理解を得ながら今年度も前に進みましょう」と呼びかけた。
また、国際交流の促進については「ANTAが一丸となり隣国との観光交流を進めることができた。こうした情熱と旅行を通じた平和への模索は決して間違っていない。この道をしっかり進みたい」と意義を強調した。
国際交流分野では13年度も引き続き日本・ASEAN友好40周年記念交流事業に取り組むほか、中韓との交流を深めることにしている。
また、国内旅行では14年2月に第10回国内観光活性化フォーラムを和歌山県で開催するほか、東北観光復興支援も継続する。