【手帖】“梅雨明け”のシリーズ第8弾
角川春樹事務所の時代小説文庫の新刊『残月 みをつくし料理帖』高田郁(かおる)著(ハルキ文庫・650円)の帯に描かれた「ながらくお待たせいたしました。つる家は本日より再開です。つる家店主」の張り紙が印象的。吉原の大火など、立て続いた悲しみの時が過ぎ、梅雨明けの朝から始まるシリーズ第8弾。表紙が描く若き女料理人・澪(みお)に降り注ぐ陽光が、新たな希望を感じさせる。
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