JTB12年度決算、大幅な増収増益 国内は首都圏好調
JTBグループの2012年度(12年4月―13年3月)の連結決算がまとまった。売上高は前期比8.7%増の1兆2355億円、経常利益同45.7%増の185億円で、当期純利益は同157.7%増の86億円で大幅な増収増益だった。旅行事業は、全体で同9.4%増の1兆1131億円。国内旅行は、東京スカイツリーの開業で賑わった首都圏などがけん引し同5.9%増の5473億円だった。「日本の旬」では、上期の瀬戸内・山陰が約70万人、下期の関東が約400万人の取扱を記録した。海外旅行は、記録的な円高や航空便の充実などを背景に同12.7%増の5132億円と大きく伸びた。ロンドン五輪、創立100周年を記念したチャータークルーズなども奏功した。
訪日旅行では、世界旅行ツーリズム協議会や国際通貨基金世界銀行年次総会などMICE需要を取り込み、同50.6%増の336億円だった。34カ国に358拠点を持つグローバル事業は同24.7%増の1711億円。ウェブ事業は同20.3%増の1480億円で、国内宿泊商品を中心に前期を上回った。
13年度は、地域交流ビジネスの拡大やアジアを中心としたグローバル事業をさらに推し進め、売上高1兆2190億円、経常利益130億円、当期純利益60億円を見込む。