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下呂温泉、12年度は宿泊客100万人を維持

下呂温泉、12年度は宿泊客100万人を維持
岐阜県・下呂温泉の2012年度宿泊客数が100万人を超えた。下呂温泉観光協会の第67回総会で、伊東祐会長が明らかにした。13年度は130万人の目標を掲げている。下呂温泉の水明館で5月30日に開かれた総会には、220人が出席した。伊東会長はあいさつで「昨年度、下呂温泉には101万5276人、前年対比101.1%の100万人を上回る宿泊客が訪れた。感謝申しあげたい」と話した。100万人台を維持できた要因として岐阜の魅力を活かした提案、様々なパブリシティを使った情報発信を挙げたほか、下呂市観光協会連絡協議会、下呂温泉旅館協同組合、下呂市と一体になって行った関東、西日本方面への出向キャラバンが功を奏した。インバウンドについても韓国や台湾にも出向いて招致活動を行ったと報告した。 一方で、JR大阪駅からの直通特急列車と高山本線富山行き特急列車の増発を重要課題として掲げ、早期実現に向け注力する考えを示した。 今年度については年間宿泊客数130万人、日帰客70万人になるよう数値目標を定めて取り組む。雇用の確保、地域の活性化に向けて誘致宣伝、交流研修、まちづくりなど各委員会で役割分担して事業を進めていく。 このあと、古田肇・岐阜県知事から「下呂温泉を核とし周辺の観光素材を盛り込んだ周遊観光地を目指す」とのメッセージが披露され、日本観光振興協会の須田寛・中部支部長は広域観光について次のように話した。 「現在インバウンド向けに、下呂温泉をスタートし瀬戸内海を巡る東西のエメラルドコース、能登から南紀までのコースを龍が昇る姿に見立てた南北の昇龍コースをアピールしている。道が交流の場であることを主眼にした街道観光に取り組んでいる」 また、旅館業界で問題になっている耐震問題については野村誠・下呂市長、駒田誠・岐阜県議会議員とも「会員の皆さんのためになるような施策を講じたい」と話した。 総会後、日本観光振興協会理事で全国地域オペレーター創造ネットワーク代表世話人の大社充さんが講演。「観光地は経験や勘に基づく計画から、データに基づく計画に移行しなければならない」と話し、観光地にとってマーケティングとマネジメントがいかに重要であるかを説いた。
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