【世界遺産明暗】富士山、日本の象徴　信仰の対象、絵画・文学の題材

　「日本の国家的象徴で、影響は日本をはるかに越えて及んでいる」。国際記念物遺跡会議（イコモス）がこう評した富士山は“霊峰富士”の名の通り、古くから信仰の対象であると同時に、絵画をはじめとした芸術の題材となって文化も育んできた。イコモスが高く評価したのも、富士山のこうした普遍的価値だった。