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北陸の"名旅館"に学ぶ 滋賀県旅館組合青年部研修から

北陸の"名旅館"に学ぶ 滋賀県旅館組合青年部研修から
滋賀県旅館組合青年部はこのほど、北陸研修で回った旅館の感想をまとめた。まとめたのはびわ湖花街道の森永朋和さん(以下は要旨)。研修先を選んだのは、年間100万人の来訪者がある山代温泉に数多くの名旅館があること。その名旅館を見て回る一方、全国で温泉施設の運営を行っている大江戸温泉物語がプロデュースしている山下家に泊まり、名旅館との違いを感じようというのが狙いだ。 「べにや無何有」は図書館、ヨガルームの広さや味わいは他の施設では感じえない空間だった。売店にもこだわりがあって、同社のブランディングの確立を垣間見た。「白銀屋」は古い建物の雰囲気を壊さずに上手に改装されていることに感心した。 「ゆのくに天祥」は15時過ぎで、すでにチェックインが始まっており、5人のスタッフが笑顔で出迎えている姿に恐縮した。新滝顕人常務に館内を案内してもらったが、我々が何を見たいのか、ポイントを絞った案内だった。とことんCSとESにこだわった経営を実感した。 このあと「葉渡莉」「瑠璃光」「あらや滔々庵」を視察し、どの旅館も名旅館であり、独自のこだわりがあってお客様が多いのだと思う。すべてを見たわけではないが、組合員同士も仲がいいことを感じる。温泉地全体の集客が個々の集客につながることは、皆わかっていてもなかなかできない。山代温泉はそれができている。 宿泊先の「山下家」は、北陸らしい接待はないがホテルのようなシンプルな対応。パブリックスペースと大浴場は、さすが山下家。とても7800円で泊まることのできる旅館ではないので、お得感たっぷりだ。夕食はバイキングだが種類の多さには圧倒された。次々に料理が運ばれ品切れになることはない。大きなレストランは人の声が響いてコンサート会場のようだった。 宿の形態としては良くも悪くも今までの旅館とはまったく違ったジャンル。新しいジャンルだからこそお客様は1回は足を運ぶが、リピートするかは課題であるように思う。これから先我々も生き残っていけるように時代の変化に対応できるよう努力し続けたい。
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