【美の扉】「近代洋画の開拓者 高橋由一」展 食べたくなるような迫真性
ささくれた荒縄につるされたサケ。朱色の赤身は柔らかそうで、見るからにおいしそう。まるで本物のサケが眼前にあるようなリアルな描写だ。美術の教科書や切手で目にしている人は多いのではないだろうか。幕末から明治の日本洋画界の基礎を築いたのが、高橋由一(ゆいち)の代表作「鮭(さけ)」(東京芸術大学蔵)だ。現在、東京芸術大学大学美術館での「高橋由一」展で公開されている。
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