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下呂温泉旅館組合が80周年 式典に350人出席/岐阜

下呂温泉旅館組合が80周年 式典に350人出席/岐阜
岐阜県の下呂温泉旅館協同組合(瀧多賀男理事長、47会員)はこのほど、水明館で創立80周年式典を開き、県内の政財界や観光関係者350人が出席した。下呂温泉事業協同組合創立40周年、下呂温泉開発協同組合創立30周年を兼ねて行われた。式典は、本格的な能舞台がある同館の石橋の間で行われた。雅楽が披露されたあと、瀧理事長があいさつ。瀧理事長は飛騨川の大洪水や飛騨川バス転落事故など過去の歴史を振り返り、「先人たちの知恵と工夫や強靭な精神を検証しながら皆さま方とともに危機的試練を乗り越えてきた」ことを強調。 歴史と責務を語る瀧理事長 それを踏まえて「観光産業は消費者ニーズや旅行形態の変化などにより厳しい舵取りを迫られている。また世代交代が進む環境下のなか、我々は温泉資源や文化を後世に伝える重大な責務がある。下呂温泉の歴史や伝統文化にご理解いただき、温かいご支援をお願いしたい」と語った。 また「女性部の力をお借りして、このほど女将の会が発足した」ことを紹介。この日初めて女将の会が紹介された。 続いて国土交通省中部運輸局の甲斐正彰局長、県飛騨振興局の高木善幸局長、岐阜県議会の駒田誠議長、下呂市の野村誠市長、岐阜新聞・岐阜放送の杉山幹夫会長、岐阜県中小企業団体中央会の辻正会長、全旅連の佐藤信幸会長らが祝辞を述べた。 懇親会では、大正末期に作成され、かつては下呂温泉の旅館の宴席で披露されていた長唄「下呂風景」が新音源で初披露された。高山市出身の舞踊家、谷口裕和さんが優雅な調べに合わせて舞い、会場から盛大な拍手を送られていた。 下呂温泉旅館協同組合は、1932年に発足した下呂温泉宿屋営業組合が前身。63年に法人化し現在の名称に変更した。
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