羨ましいでしょうか-Northstar2013(4-最終回) 日本のポテンシャルも高いはず
こんにちは。今回がノーススター・レポート最終回その2です。これで終わりです。スキー場のホスピタリティつづき
リフトの係員
これは本当に重要。日本でも一時期に比べてリフトの係員の応対はよくなった気がしますが、それでも今回ノーススターのリフト係員を見ていて、まだまだだなあと思いました。
もちろん日本人はシャイですから、なかなかハイテンションで見ず知らずの一見のゲストに「は~い!元気に滑ってる~? 次の一本も楽しんできてね~」なんて言えないでしょうし、それでも勇気を振り絞って声掛けたのに何も返ってこず、シーンとされたらショックで次から無口になるのも分かります。ですからそこは日本人らしくやたらと不自然な声掛けは不要ですが、せめて混雑時の定員乗車の交通整理はしてほしい、と切に思うのであります。
音
既述の通り、スキー場内に各種インフォメーション類はふんだんにありますが、日本のスキー場のようにスピーカーから大音量が流れ、老若男女同じ音楽を強制的に聞かされたり、ましてDJによる番組の放送などはありません。若者が多いスノーボードのパークなどでは週末アップテンポの音楽がかかっていることもありましたが、基本的にスキー場に音楽はなしです。
もちろんアメリカ人も音楽好きな人は多いので、片耳だけイヤフォンをつけてiPodなどで音楽を聴きながら滑っている人は多数いました。安全上どうなのかは分かりませんが。
一方、ビレッジ内やレストランで夕方、特に休日前の夕方はライブミュージックのバンドが出ていて、音楽に合わせて踊っている人もいて週末モードが出ていて楽しそうでした。
スキー場のホームページ
リフトに乗るたびに、ポイントが加算されるシステムや、スキー場内で撮ってもらった写真はリフト券をスキャンしてもらうとマイアカウントから自由にダウンロードできるなんていうシステムは億単位での投資が必要でしょうから、どこでもできるわけではないのは分かります。でも、せめて日本のどんなスキー場でも利用者に分かりやすいHPを作ってほしいと思います。
いまだにHPはとりあえずあればいいんだろ的なものがあって愕然とします。スキー場の運営会社がいくつかに分かれていてもエリアが同じだと利用者としては同じスキー場だと思っていますから、そこは何とか仲良くやってもらいたいものです。(事情はよく知りませんが)
レストラン
味、ボリュームに関しては、断然日本のスキー場に軍配があがります。カレーライスと言ったって立派な日本食。アメリカで1週間滑っていると日本のスキー場のカレーライスがとても食べたくなります。ボリュームだけ多くて、たいして美味しくもないハンバーガーにドリンクを頼むと普通に20ドルもして愕然とします。
ノーススターのレストランの方が良いなと思うのは、レストランの室内インテリア。椅子の下にヘルメットと手袋を置けるような収納棚があったりきめ細かい配慮があります。また壁にレトロなスキー板がおしゃれに展示されていること以外にも、机や椅子その他の調度品もすべて石や木といった自然の素材で作られていて、とても落ち着きます。スキーは山でするスポーツなので、なるべくならプラスチック類でできた安っぽい机や椅子は避けてほしいなと思うのです。
ほしい情報が充実している。以下のバーンは24時間以内にグルーミングしましたという案内板
以上、思いつくままにスキー場のハードやソフトに関して、日本ももっとこうなれば良いのに、という点を中心に書きました。日本のスキー場に対する高評価はアジア、オセアニアだけにとどまらず、北米や欧州でも高まっていて、日本のスキー場で滑ってみたいという人が増えているようです。
それに何といっても日本には美味しい日本食と、多くのスキー場では温泉という自然の恵みがあり、さらに本来日本人が得意とするおもてなしを加えれば、日本のスキーリゾートはまだまだ世界中から人を集められる場所になると、毎年アメリカで滑れば滑るほど、その思いを確信するようになりました。
なんだかとっても真面目なレポートになりました。編集長から「もういいよ」と言われる前に、この辺で失礼しようと思います。それでは、機会があればまたスノコミュで会いましょう!
アラフォー・由紀子 東京で自転車ガイドツアーを運営するアラフォー女子。昨年はカヤックツアーも始めました。だけど冬はスキーです。今シーズンも滑ってますよ。
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