四国西南エリア、「海の秘境」をアピール 旅行商品化を要請
四国西南エリアの観光商品をアピールする説明会がこのほど、大阪市北区の新阪急ホテルで開かれ、旅行会社の企画担当者30人が出席した。説明会ではまず、足摺海底館の文野翔太さんが土佐清水市・竜串エリアを説明。文野さんは3千万年の時が刻んだ自然の彫刻「見残し」の魅力を紹介し、グラスボードで多くの造礁サンゴを見てほしいと訴えた。
あしずり温泉協議会・足摺応援団の實島和正団長(足摺パシフィックホテル花椿)は「東京を基点としたとき、足摺が日本で一番遠い観光地で、海の秘境」であることを説明。秘境であるがゆえの絶景、自然、海の幸が豊かとし、唐人石・駄馬遺跡など他地域にはない珍しい素材を紹介した。また、この数年人気があるスターウオッチングについては昨年が600人、今年も9月までに1200人を超える参加者があったことを伝えた。
土佐清水市の小松高志さんは四万十川の沈下橋や遊覧屋形船、青のり漁、投網漁を説明。春の入田地区の河川敷4ヘクタールに咲く菜の花の景色の素晴らしさを語った。
四国Cルート観光協議会の田村稔さん(南レク)は、2012年春に松山自動車道・西予宇和―宇和島北インター間の開通に続き、今年12月には高知自動車道が四万十町まで延伸開通することを報告した。
高知県観光コンベンション協会の楠井基之さんは今年度下期のツアー造成のインセンティブ事業を紹介。「バス1台や旅行者一人当たりに出る助成金制度を活用して送客を」と要請した。
あしずり温泉協議会の田村卓実会長(足摺国際ホテル)は「西南部は豊富な観光資源がありながらPR不足で、知られていない素材が多い。紹介した様々な素材を使って商品造成に活用してほしい」と話していた。