京旅協、受入機関と初の商談会 300人が熱心にセールス
京都府旅行業協同組合(山本芳孝理事長、58組合員)はこのほど、京都市上京区の京都ブライトンホテルで「協定機関との懇談・交流会」を開いた。旅行会社と受入機関との商談会を初めて実施し、関係者約300人が熱心なセールス活動を行った。懇談会では京旅協の北澤孝之専務理事が組合の現況を報告した。それによると、2011年度のクーポン発券額は14億2100万円で、今年度も7月末までの累計で8億4150万円、前年同期比103.8%と比較的順調に推移している。今期の発券総額の目標を15億円としており、取次ぎのほか宿泊、観光、船車部門の増販に注力する考えを示した。
また、小型サロンバス貸切プランや年末日帰りお買物ツアー、団体ユニットプランなどについての報告もあり、販売強化に努めるとし協力を求めた。
毎年3月から5月まで実施する「岡崎桜回廊十石舟めぐり」は1万4721人の利用があり、来年度も実施、集客の取り組みを強化するとした。
引き続き行われた講演会は京都外国語大学の福井直秀教授が「新しい発想を求めて―笑いがひらく未来」と題し話した。
交流会には京都府商工労働観光課の田中照彦観光課長、京都市の門川大作市長、京都府中小企業団体中央会の渡邉隆夫会長、全旅の池田孝昭社長らが出席。
山本理事長は席上、今回の懇談・交流会で初めて商談会を開き、成功裡に終わったことを報告したあと「ネット社会が進むが、心のこもった手づくりの旅行をこれからも提供していくために、これまで以上の人間関係を受入の皆さんと構築していきたい。その信頼関係を軸に受入、旅行会社がともに繁栄していこう」と呼びかけた。