日本旅行、営業収益は13.2%増の225億円 中間決算、前期から大幅回復
日本旅行はこのほど、2012年12月期の中間決算を発表した。連結の営業収益は前年同期比113.2%225億7400万円で、営業損失が1億8900万円、経常利益が3億2千万円となり、税引き後の中間純損失は3億8300万円だった。前期約26億円の損失から大幅に回復した。今期は東日本大震災の影響から国内旅行、海外旅行ともに回復。特に、要員増強や専門支店を開設した教育旅行、JR西日本との連携を強化したMICE、国立大学法人などへの営業を加速させたBTM、インターネット販売など、ビジネスモデルの転換策が収益を押し上げた。また、店頭営業のチェーンオペレーションの深度化や管理部門のグループ会社への業務委託など業務運営の効率化を推進したこともコスト削減につながった。
個別決算では、販売高は同112.4%の1711億700万円、営業損失が2億400万円、経常利益が1億5800万円で、中間純損失は2億400万円だった。
部門別では、国内旅行の販売高が同118.4%の1068億5700万円。このうち「赤い風船」では、JR西日本と連携した「ディスカバー・ウエスト」商品や「東北観光博覧会」専用商品の拡充をはじめウェブ専用商品の販売を強化し、販売高は同128.6%の326億4500万円だった。団体旅行ではMICEや教育需要の受注強化を推進し同112.8%の225億7700万円になった。
海外旅行は、マッハとベストツアーが日中国交正常化40周年記念商品や欧州商品の展開で伸びたことなど販売高は同104.5%の600億7400万円。国際旅行の販売高は同92.4%の41億2200万円だった。