島1つ失い敗北の道へ、南シナ海情勢でよみがえる日米戦の教訓
1944年7月初め、太平洋に浮かぶ小さな島をめぐって、米軍と日本軍が第2次大戦中で最悪の規模の死者を出す激戦を繰り広げた。
日本側は政府が送り込んだ兵員のほとんどすべてに相当する2万9000人が戦死。対する米軍は約3000人が命を落とし、1万人以上が負傷した。
マリアナ諸島のサイパン島におけるこの戦闘は、日米間の戦争の趨勢(すうせい)を決した戦いとして知られる。勝利を収めた米軍は近隣のテニアン...
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