連休日並びの悪さや天災響き伸び悩み 16年の宿泊者数
観光庁は2016年の宿泊旅行統計調査結果の年間値(確定値)をまとめた。延べ宿泊者数は前年比2.3%減の4億9249万人泊。大型連休の日並びの悪さや天災などが影響し、一年を通して伸び悩んだ。日本人宿泊者数は同3.5%減の4億2310万人泊、外国人宿泊者数は同5.8%増の6939万人泊。外国人宿泊者数は調査開始以来、過去最高を更新した。
都道府県別延べ宿泊者数を見ると、福島、富山、福井、滋賀、長崎が同10%超の減少となるなど軒並み低調。そんな中で愛媛県の同7.1%増が目立つ。外国人客は多くの県で大幅増。なかでも数こそ多くないものの、瀬戸内国際芸術祭開催の岡山、香川が60―70%程度の伸びを示した。
客室稼働率は同0.6ポイント減の59.7%。旅館が0.1ポイント増の37.1%、リゾートホテルは同0.9ポイント増の56.9%、ビジネスホテルは同0.2ポイント増の74.4%、シティホテルは0.5ポイント減の78.7%だった。増加となった3部門は現在の調査体制となった10年以来の最高値。
客室稼働率が80%を超えた都道府県はシティホテル11カ所、ビジネスホテル3カ所、リゾートホテル2カ所。都道府県別では大阪府が最高値で、全体で83.3%を記録した。