訪日外客数、10月は17%増の214万人 年間では2400万人の見通し
日本政府観光局(JNTO、松山良一理事長)によると、10月の訪日外国人客数(推計値)は前年同月比16.8%増の213万6千人だった。これで今年の累計は同23.3%増の2011万3千人となり、初めて2千万人を突破した。田村明比古・観光庁長官は16日に開いた記者会見で、今年1年間の訪日客数は2400万人前後になるとの見通しを明らかに。2020年までの目標である4千万人に向け一層の取り組み強化を図る方針だ。
10月の訪日客数は10月単月の過去最高を更新、これまでの単月の数値としても今年7月に続く過去2位。JNTOはこの結果について、アジア圏の休暇需要や、クルーズ船の寄港数増や航空路線の新規就航、国内での国際会議開催などが寄与したとしている。
市場別ではカナダとドイツが単月として過去最高、ロシアを除くそのほかの17市場が10月単月の最高を更新。なかでも欧米豪は同20%以上増を記録、低調だったロシアも増加に転じるなど総じて好調だった。
全市場中、訪日客数トップの中国は台風の影響でクルーズのキャンセルがあったものの同13.6%増の50万6千人。韓国は航空路線の好調で同21.2%増の45万人だった。