「山車・鉾・屋台」を無形文化遺産に ユネスコが登録を勧告
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の補助機関は、日本各地の伝統的な祭り33件で構成する「山・鉾・屋台」を無形文化遺産に登録するよう勧告した。10月31日に文化庁に連絡が入った。11月28日からエチオピアで開かれる政府間会議で正式に登録が決定する見込み。登録されるのは山車(だし)や屋台を使った祭りで、登録対象があるのは18府県。「博多祇園山笠行事」(福岡)や「唐津くんちの曳山行事」(佐賀)、「高山祭の屋台行事」(岐阜)など、地域の安泰や防厄を願い、伝統的な工芸技術を駆使した山車を中心に地域住民の手で継承されてきた祭礼で、いずれも国の重要無形民俗文化財に指定されている。
33件のうち「日立風流物」(茨城)と「京都祇園祭の山鉾行事」(京都)はすでに登録されているが、今回「山・鉾・屋台」の一部として登録し直す。これで日本の無形文化遺産は21件になる。