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近鉄吉野線が100周年 この秋キャンペーン展開

近鉄吉野線が100周年 この秋キャンペーン展開
近鉄吉野線がこの秋開業100周年を迎え、9月8日―12月9日の93日間にわたり「吉野飛鳥 近鉄エリアキャンペーン」が展開される。奈良県南部の沿線市町村と近鉄が連携し、吉野・金峯山寺の秘仏「金剛蔵王大権現」の特別公開や開業100周年をアピールするラッピング列車の運行、沿線地域での特別ガイドツアーなどを行う。沿線地域や吉野線の活性化を促すとともに、昨年の台風12号で甚大な被害を受けた奈良県南部地域の復興支援としても取り組む。吉野線は、吉野軽便鉄道株式会社が1912年(大正元年)10月25日に吉野口駅~吉野駅(現在の六田駅)間を開設したことに端を発する。現在は、奈良県橿原市の橿原神宮前から吉野町の吉野間の約25キロで営業している。 キャンペーンは吉野・飛鳥エリアの奥深い隠れた魅力に触れ、新たな発見の喜びに誘う意味合いから「未知 いざ、なう。」がキャッチフレーズ。橿原市、明日香村、高取町、御所市、大淀町、吉野町の沿線市町村と吉野郡全域、五條市で展開する。 目玉イベントは、吉野山・金峯山寺の「金剛蔵王大権現」や如意輪寺の「御霊殿」、高取町・壷阪寺の「子島荒神」などの秘宝秘仏が10月1日-12月9日に特別公開されること。金剛蔵王大権現は高さが約7メートルで日本最大の秘仏とされ、期間中の週末を中心に吉野山の旅館宿泊客向けに夜間特別拝観も行われる。如意輪寺では11月3日―25日の限定で、後醍醐天皇笠置落ちの図と後醍醐天皇お祈りの図の2つが初めて同時公開される。 開業100周年関係のイベントでは、昭和30年代を中心に吉野線と南大阪線で活躍した「ラビットカー」のリバイバル塗装車を復活させるほか、吉野・飛鳥の風景を描いた吉野線ラッピング列車を運行する。 金峯山寺や如意輪寺、岡寺、橘寺、飛鳥寺、橿原神宮など沿線の歴史深い社寺をめぐる「吉野線開業百周年 吉野・飛鳥めぐり朱印帳」を作成し企画乗車券で朱印集めを提案。同様に沿線観光スポットをめぐるスタンプラリーなども行う。 そのほか、沿線自治体でのウォーキングイベントや近鉄百貨店での吉野・飛鳥の物産展、近鉄グループホテルでの記念講演会なども予定されている。一部イベントはチャリティー事業として位置づけ、昨年の台風で大きな被害を受けた奈良県南部地域の復興への募金活動や売上の一部を寄付する。
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