国際集客"ハブ"を目指す-大阪ミナミ(2) 地方と連携し相互交流
ミナミのど真ん中、道頓堀のとんぼりリバーウォークで7月16、17日に開かれた「大阪ミナミ夏祭り2016&にぎわいスクエア」。道頓堀イベントに鳥取県、伊賀市が参加
道頓堀川に台船を浮かべステージを設け、川岸に屋台、ブースが並ぶ。会場には日本人だけでなく外国人の姿も多い。その中に忍者、ゲゲゲの鬼太郎、名探偵コナンの着ぐるみも混じる。祭りに参加した鳥取県、三重県伊賀市のPRの一行だ。
鳥取県は昨年からミナミとの連携を深め、伊賀市は今回が初めての参加だ。ミナミの祭りに他地域がなぜ参加するのか。ミナミの集客力を生かし、自地域へ観光客を誘致することはもちろん、ミナミとの間でビジネス交流を盛んにするねらいもある。つまり、ミナミとの間で人の流れと物の流れを活発化することを目指している。
道頓堀を賑わせたイベントで伊賀市は忍者姿で登場
しかも、この仕掛けはミナミ側からの働きかけだ。大阪市中央区商店会連合会の千田忠司会長は、夏祭り後の「ビジネス交流会」で、鳥取県や伊賀市をはじめ集まった参加者にこう話した。
「ミナミは大阪の拠点です。大阪のインバウンドは今年1千万人に達すると見込まれています。5年以内にアジアの大阪を皆さんの力を借りて実現したい。外国人のお客さんが日本で4泊するなら、ミナミだけでなく皆さんのところへも行ってもらう。そのネットワークを大阪、ミナミをハブとして創らさせていただきたい」
(トラベルニュースat 16年7月25日号夏の合併号)
→国際集客"ハブ"を目指す-大阪ミナミ(3) モノから"コト消費"促すに続く
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