八千代座見学と灯篭踊り 山鹿で来年3月までの特別企画/熊本
熊本県山鹿市で7月から「八千代座見学&山鹿灯籠踊り定期公演」が始まった。築百年を超える明治の芝居小屋の見学と山鹿踊り鑑賞をセットにした期間限定の特別な企画だ。八千代座の見学では、八千代座の案内人が舞台の裏側など芝居小屋の見どころを紹介。木造2階建ての建物に枡席、桟敷席の客席や廻り舞台、迫りなど江戸時代の歌舞伎劇場の造りを残しており、現在も坂東玉三郎をはじめ多くの役者が舞台を飾る。
舞台の上では国指定伝統工芸品「山鹿灯籠」を頭に掲げた女性が優雅に踊る「山鹿灯籠踊り」が披露される。8月の2日間しか見ることのできない山鹿灯籠踊りだが、来年3月まで月、火、木曜日のいずれかの毎週2―3日、11時と14時の2回公演を行う。料金は大人520円、小中学生260円。団体割引は大人420円、小中学生210円。公演日は要問い合わせ(山鹿温泉観光協会 電話0968―43―2952)。
山鹿灯籠踊りは、山鹿市の夏の風物詩で毎年8月15、16日に開かれ、全国から20万人が訪れる。最大の見せ場は16日の「千人灯籠踊り」で、1千人の浴衣姿の女性が和紙でできた金灯籠を頭に掲げて幾重もの円を描きながら踊り、山鹿市の夜を幻想的に彩る。