国内、海外ともにふるわず JATA6月期DI
日本旅行業協会(JATA)の2016年6月期(4―6月)旅行市場動向調査の結果によると、国内旅行の景気動向指数(DI)はマイナス13で前期(1―3月)より7ポイント下落した。海外旅行はマイナス40で前期より1ポイント悪化。国内、海外ともふるわなかった。国内旅行DIは、ホールセラーが63ポイントの大幅な上昇でマイナス20となったが総合旅行会社やリテーラーなどそのほかの業態で下落。エリア別では北海道が新幹線開業効果で21ポイント上昇で5とプラスに転じたが、熊本地震の影響で九州が66ポイント下落しマイナス70と低迷した。京阪神は9で横ばい、東京は10ポイント低下しマイナス4となるなど大半の方面で下落した。
団体旅行は若干の改善がみられたが、個人旅行がふるわず。旅行会社からは九州の低迷を指摘する声が多いほか、「インバウンド需要増で宿泊施設の確保が困難」という声があがっている。
国内の次期(7―9月)DIは、引き続き北海道の好調、テーマパーク人気の東京や大阪の上昇が見込まれ、10ポイント改善してマイナス3と見通す。
海外旅行は、業態別では海外旅行系旅行会社や総合旅行会社、ホールセラーは回復傾向にあるが、インハウスが下落。方面別では全方面でマイナスが続くが、韓国やヨーロッパで改善がみられるなど、全体的にはマイナスながら明るい兆しもある。次期DIの見通しは韓国・ヨーロッパの回復、アジアの上昇が見込まれ、11ポイント上昇してマイナス29。
調査は4半期ごとに実施。今回はJATA会員334社が回答した。