2.8%増の6.6兆円 15年度の旅行取扱、国内と訪日がけん引
観光庁は2015年度(15年4月―16年3月)の主要旅行業者の旅行取扱年度総計(速報)をまとめた。総取扱額は前年度比2.8%増の6兆6096億600万円。海外旅行の低迷を国内旅行と外国人旅行の好調さが上回った形だ。国内旅行の総取扱額は同7.6%増の4兆4171億5600万円。新幹線開業効果の北陸方面など1年を通して全体的に堅調に推移した。そのうち旅行商品ブランド(募集型企画旅行)の取扱額は同4.8%増の1兆374億7300万円と1兆円を突破したが、取扱人数は同1.7%減の3513万7400人と減少が続いている。
海外旅行の総取扱額は同8.4%減の2兆186億2900万円で、1年を通して苦しんだ。旅行商品ブランドの取扱額は同11.3%減の6482億8700万円、取扱人数は同11.1%減の317万1400人。
外国人旅行の総取扱額は同43.7%増の1738億2千万円。旅行商品ブランドの取扱額は同28.3%増の66億360万円、取扱人数は同44.6%増の40万2100人。
50社のうち24社が前年度を上回った。