10.8%増の20兆4千億円 15年の日本人旅行消費、震災前の水準に戻る
観光庁は6月15日、2015年の旅行・観光消費動向調査の年間値(確報)をまとめた。日本人国内旅行消費額は前年同期比10.8%増の20兆4090億円で、東日本大震災発生前の10年の水準に戻った。そのうち、宿泊旅行消費額は同13.8%増の15兆8120億円、日帰り旅行消費額は同1.5%増の4兆5970億円。観光庁は増加の要因に、前年14年が消費税率引き上げで減少したことによる反動や、北陸新幹線の開業効果、シルバーウイークなどが好影響を与えたと分析している。
日本人国内延べ旅行者数は、同1.6%増の6億472万人。内訳は宿泊旅行が同5.3%増の3億1299万人、日帰り旅行が同2.1%減の2億9173万人だった。
また、日本人国内旅行の1人1回あたりの旅行単価は同9.1%増の3万3750円で、うち宿泊旅行が同8.1%増の5万520円、日帰り旅行が同3.6%増の1万5758円。宿泊旅行の人員増と旅行単価の大幅増が目立つ。
これで訪日旅行などを含めた15年の全体の旅行消費額が確定。訪日外国人旅行消費額3兆5千億円、日本人海外旅行消費額(国内分)1兆円を含め、全体では24兆8千億円となった。