不法民泊を撲滅―全旅連全国大会記念対談(4) 家族経営にスポット
齊藤 熊本地震の後、日本旅行業協会の田川博己会長が「自分の会社のお客さまが、今、どこにいるか分からないようなお世話はできない」と言っていました。今のままでは、民泊問題は安心・安全の面でも問題があると言わざるを得ない。インバウンド受入のノウハウ整備
北原 我々の商売は、今、宿泊施設が足りないとか、余っているというのを繰り返してきたんです。旅行業だって地震があれば需要はピタッと止まってしまう。そういう商売を経験している我々からしたら、今、足りないからという議論そのものが近視眼的です。
そうした観点から、今年度から全旅連に小規模宿泊施設委員会を作りました。
地方で民宿、ペンションなどを家族くるみで営んできた人たちが、もう一度、インバウンドの世界でも脚光を浴びてほしい。多少、世の中が変わっても家族経営は不況にも強い。そういう業態の良さを発揮し、しぶとく生き残っていけるよう、インバウンドを受け入れるノウハウの整備を、国と協力しながら、やっていきます。
(トラベルニュースat 16年6月10日号)
→不法民泊を撲滅―全旅連全国大会記念対談(5) 絶えず戦う組織の存在感に続く
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