新潟旅館組合「にいがた朝ごはん」 試食会開き魅力伝える
新潟県旅館ホテル組合はこのほど、東京・日本橋のブリッジにいがたにメディア関係者らを招き、「にいがた朝ごはんプロジェクト成果発表会」と題し、試食会と新潟の食の魅力についてのプレゼンテーションを行った。地域の旅館が郷土料理をベースにしながら、地元の食材を使った共通の朝食メニューを開発し、新潟産コシヒカリと一緒に宿泊客に食べてもらう、「にいがた朝ごはんプロジェクト」。2011年に県内13の温泉地で始まり、四季ごとにメニューを変え、15年冬の朝食プランには20地域の116軒の旅館が参加している。
最大の成果は、郷土色豊かで四季折々のバラエティに富んだ「にいがた朝ごはん」が数々できたこと。各旅館が故郷自慢の食材と調理法を朝ごはんに凝縮させ、自信と誇りを持って宿泊客に提供している。
試食会に出されたのは実際に新潟県の旅館で出されている朝食4種類。上越市・鵜の浜温泉の汐彩の湯みかく、十日町市・松之山温泉のひなの宿ちとせ、関川村・えちごせきかわ温泉郷の四季の郷喜久屋、両津市・両津の湖畔の宿吉田屋の朝食と、岩船産コシヒカリ、十日町産コシヒカリといった具合に、その土地のコシヒカリが釜炊きで出された。
試食会で出された「にいがた朝ごはん」
発表会参加者には各自1種類の朝食が用意された。「にいがた朝ごはん」発祥の地でもある松之山温泉の朝食は、地域の農業を守ることが周囲の棚田保全にもつながるという発想から生まれた、地域共通メニューの朝ごはん。フキ味噌や、温泉卵付きサラダ、魚沼美雪マスの山椒煮でご飯がすすんだ。
PRする野澤幸司・組合理事長
新潟県旅館ホテル組合では、「にいがた地酒の宿」や女将がプロデュースする「にいがた旅館街スイーツめぐり」プランにも取り組んでいる。
プレゼンテーションは雑誌「自遊人」の岩佐十良さんが、「和食は京都にあらず、新潟にあり」と題し、話した。