全旅、新ビジネス創出へ投資(2) 訪日市場進出で地域貢献
―この4月から取り組むインバウンド事業について教えてください。
社名は明らかにできませんが、韓国系の企業と資本関係をもって事業展開しようと考えています。韓国と中国で双方向のインバウンド事業を展開している会社です。会員サービスではなく会員貢献
ぜひ日本でもやっていきたいという意向を持っていて、うちに白羽の矢が立ちました。これは、池田孝昭会長(全旅の前社長)はじめ先輩方が信用を築いてきたおかげです。先方は大都市だけではなく、日本の地方に外国人観光客を宿泊させたいと思っています。まさに国、観光庁も目指しているインバウンドの地方への還流であり、地域活性化を指向する我々の考えとも合致します。
まずは提携して全旅内に拠点を設ける予定です。共同で事業を行い、外国人を受け入れるための方策やノウハウを学び、ビジネス化するための厳しさもつかみたい。そして地方に喜んでもらえるようなコーディネートをできるようにしたい。
「会員貢献実現へ、まずは実行」と中間社長
―新たな挑戦ですね。
そうです。まずはやってみる。会員にもそのビジネスに加わっていただくための投資です。すべては会員サービスではなく、会員貢献という考え方で進めていきます。
うちの最大の武器である着地型旅行も今後もっと生かしていきたい。地旅サイトを予約から申し込み、支払い精算まで一括してできるようなサイトにします。そして多言語化も行い、実質的に地域貢献ができるサイトにする計画です。着地型に限らず、我々のビジネスと地域をリンクさせる考えでやっていくことこそ、うちの強みであり大手旅行会社にはない機動性なのです。
(トラベルニュースat 16年3月10日号)
→全旅、新ビジネス創出へ投資(3) 事業自立へ基金を創設に続く
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