中国旅行100万人増PJ JATA、フォーラム開き巻き返し
日本旅行業協会(JATA)は3月22日に開いた定例会見で「中国旅行新時代に向けて 中国商品100万人リカバリー」プロジェクトに取り組むことを発表した。日本からの訪中旅行者は、海外旅行者が最も多かった2012年の約350万人から、15年は250万人まで減少している。プロジェクトでは、日中国交正常化45周年の17年までの2年間に、会員旅行会社による魅力的な中国商品造成で100万人増を目指す。プロジェクトの第1弾として3月22日に、東京・虎ノ門のJATA研修室で、中国旅行復活フォーラムを開く。日中間に就航する航空会社や、リッツ、ハイアットなど中国の5つ星ホテルが出展するワークショップとセミナーの2部構成で行う。セミナーではJATAの菊間潤吾副会長(ワールド航空サービス)や中国国家観光局の羅玉泉・駐日本首席代表らが中国旅行復活の道筋や具体的な商品の可能性などについて意見を交わす。
中国では近年、新幹線の開業や高速道路の延伸など、急激にインフラ整備が進み、かつての中国旅行商品にはない、新たな観光スポットをつなぐ観光ルートの造成も可能になっている。JATAではセミナーで幾つかのモデルルートを提案することにしている。
フォーラムには会員会社から100人程度の参加を見込んでいる。