世界遺産や「直虎」「とと姉ちゃん」―豊富な話題アピール 静岡県、大阪で"大"商談会
静岡県大型観光キャンペーン推進協議会はこのほど、大阪市中央区のスイスホテル南海大阪で「ふじのくに しずおか観光大商談会」を開いた。旅行会社やメディア35社約80人を招き、県内の自治体や観光施設が静岡観光の魅力を訴えた。県文化・観光部の西田郁夫部長はあいさつで、富士山や韮山反射炉といった世界遺産や、次期NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」や来年の大河ドラマ「おんな城主直虎」の舞台となるなど相次ぐ話題をアピール。その上で「文化観光スポットの連携や、着地型観光も本格化しています。話題性に加え、こういった取り組みにも注目してください」と県内の素材を扱った旅行商品造成に期待を寄せた。
商談会を前に、「おんな城主直虎」の主人公、井伊直虎ゆかりの奥浜名湖から奥浜名湖観光協会の荘司哲事務局長が井伊家と物語の背景、「直虎観光」のポイントについて紹介。地元ではドラマ放映を来年に控え、大河ドラマ館が浜松市北区のみをつくし文化センターに設置されることが決まるなど観光活性化に期待が高まっている。
荘司さんは「井伊家の出生地として見どころは多いが、ツアーにも工夫が必要です。井伊家関連以外にも体験など楽しみは多いので組みあわせて商品造成を」と呼びかけていた。
県観光協会からは県内観光の最新情報をプレゼン。世界文化遺産・韮山反射炉や12月にオープンした大吊橋「三島スカイウォーク」、体制強化で再度世界登録申請を目指す伊豆半島ジオパークといった話題のトピックから、富士山の夏山登山や大井川鉄道の「きかんしゃトーマス号」など人気素材を紹介した。
商談会では旅行会社・メディアごとにブースを設置。地元から参加した自治体や観光施設関係者がブースをまわり、熱心に観光素材をアピールした。