ありがとう381系―日旅が惜別ツアー(2) 和歌山でもラストラン
一方、もう一つ引退した和歌山地区でも「ありがとう381系きのくに線の旅」が12月5―6日、天王寺―新宮間で片道ずつ行われました。ゆっくりじっくり最後の雄姿を
通常の特急ダイヤより2時間ほど長い時間をかけて、ゆっくりと走りました。白色のボディーに南紀の海をイメージしたオーシャングリーン、窓下にアクセントで青色の細い帯がある「くろしおカラー」の車両が使われました。
78年10月の紀勢本線電化開業時に使用していた天王寺駅11番線に発着。通常は停車しない那智駅や椿駅に停車しドアを開けて活躍の雄姿を残せる最後の撮影タイムが設けられました。逆に、現役時代では考えらない白浜駅の通過や、新宮駅では留置線でツアー参加者限定「381系撮影会」も行われました。
国鉄時代から活躍した車両が姿を消していくのはとても残念ですが、それでも次の朝は来ます。ありがとな381系、おおきに日本旅行はん。ほんま鉄道ファン冥利に尽きるツアーでしたわ。
(あらしん=鉄ちゃんジャーナリスト)
(トラベルニュースat 16年1月25日号)
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