大阪で「出前かまくら」 横手市観光をPR/秋田
秋田県横手市が1月9―11日に大阪府大東市のポップタウン住道で「出前かまくら」を開催した。雪に馴染みのない子どもたちや家族連れが多数詰めかけた。初日の9日は高橋大市長が来場し横手市をPRしたほか、秋田県の伝統的な民俗行事「なまはげ」の練り歩き、甘酒の振る舞い、漬物いぶりがっこや日本酒などの特産品が販売されていた。雪不足の影響で、会場のかまくらは人工雪で作った。通常のかまくらとは異なり青みがかったかまくらで、来場者は中に入ったり、写真撮影をして終日歓声に包まれた。
かまくらに歓喜
横手市では今年、市内の高校で教べんをとっていた作家、石坂洋次郎没後30年の記念行事を予定している。映画化された「青い山脈」などで著名な作家だが、市秘書広報課の高橋秀明さんは「市民でも知らない人が増えてきました。再認識していただく絶好の機会として、一気に人を呼ぶのではなく横手の財産であると認識していただければ」と話す。
市商工観光部の小田嶋利宏部長は、かまくらと並ぶ無形民俗文化財「ぼんてん」を紹介し「高さ5メートルで豪華な頭飾りが特徴の梵天を担ぐ男衆の迫力を感じてほしい」。2月16、17日の開催時に来市を呼びかけた。
市総務部の佐藤均次長は、漫画「釣りキチ三平」の原画などを展示するマンガ美術館が平成30年にオープンすることなどを紹介し「関西の人にも横手市を注目していただければ」と話した。
秋田県横手市の皆さん