伊勢志摩サミットでも観光に問題なし 三重県、通常通りの来訪促す
今年5月26―27日に開催される伊勢志摩サミットに伴い旅行控えが懸念されている。各国首脳が集まる厳しい警備や交通規制など旅程への影響が大きいと見られているためだ。地元では「気候のいい春の伊勢志摩へぜひお越しください」と通常通りの来訪を呼びかけている。三重県観光局によると、サミット直前までは大規模な規制が行われることはない模様で「春休み、ゴールデンウイークは観光、宿泊ともに問題ない」という。5月中旬ごろから関係者の宿泊が入り始め、全国から警察や消防ら2万人近くが集まり警備体制が敷かれることになりそうだ。
反面「4月から5月は三重県内、伊勢志摩では宿泊ができないのではないか」との風評が流れ、大手を含め一部旅行会社で商品造成をやめたり送客を控える動きが散見されるという。
そのため、県観光局では昨年末に大手旅行会社の企画担当者や店頭担当者に文書で、通常通りの送客と商品設定の継続を呼びかけた。今年に入ってからも東海エリアのANTA県支部に依頼し、会員各社への送客要請文を配布した。
県観光局では「警備などの関係で移動にあたり一部で不便をかけるかもしれませんが、旅行できないということはございません。英虞湾のクルーズなどもお楽しみいただけます。ご送客をお待ちしております」と呼びかけている。