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紙媒体としての誇り

紙媒体としての誇り
世界最大の口コミサイト「トリップアドバイザー」が実施している旅行動向調査「トリップバロメーター 旅のトレンド2016」がこのほど発表になった。日本人旅行者、世界の旅行者ともに旅先を決定する理由で注目したいのは「その国の文化や社会、人々」を重視している点だ。日本人、外国人旅行者ともに4割以上が旅先を決める要因としている。それは、文化や人と関わることが旅行目的の重要なファクターで、風景や施設だけをアピールしても旅行者の琴線には触れないということを意味する。日本人旅行者の国内旅行も同様で、旅先の文化が紡ぐ物語、そこでしか味わえない食、地元の人との関わりが求められている。 宿泊先を決める理由については、インターネット社会においてパソコンや携帯電話による情報収集が主だと思っていたのだが「旅行ガイドブックやパンフレットなど紙の印刷物を参照にする」と答えた日本人旅行者は60%、さらに「旅先にガイドブックを持参する」という人も50%を占め、思いのほか紙媒体を評価している。 申年の本年。申(猿)は活発に動き回るイメージがある。紙媒体の誇りを持って地域の文化や社会、人々を正しく照射できるよう、前向きに活動する1年にしたい。 (トラベルニュースat 16年1月1日号)
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