2千万人目前に迫る 15年の訪日外客数、11月は47.5%増
日本政府観光局(JNTO、松山良一理事長)によると、11月の訪日外国人客数(推計値)は前年同月比41.0%増の164万8千人だった。2015年の累計は同47.5%増の1796万4千人で年間の過去最高。通年では1900万人台後半になりそうだ。11月は10月までに比べ、やや伸び率が鈍化したものの、11月単月の過去最高だった昨年を48万人上回った。フィリピンやマレーシアの学校休暇や紅葉シーズンによる訪日需要が増加したことなどが要因。
市場別ではロシアを除く19市場が11月単月の過去最高を記録。累計ではタイ、シンガポール、マレーシア、インド、豪州、米国、英国、ドイツが14年の年計を上回り、これまでで19市場が14年の年計を超えた。
中国は、同75.0%増の36万3千人で、前年から倍増となった10月よりやや伸びが鈍化。韓国への訪問者が回復傾向にあり、団体客から個人客にシフト傾向にあることがその要因のようだ。累計では464万7千人となった。そのほか香港の53.4%増、フィリピンの同53.0%増、韓国の同50.5%増などが目立つ。
JNTOでは、12月は引き続き東南アジア各国の学校休暇や、香港やカナダからのクリスマス休暇の需要が期待できるとしている。