国内旅行は22.2%増―北陸、東北方面が好調 楽天トラベルの年末年始予約動向
楽天がこのほど発表した、楽天トラベルにおける年末年始(12月26日―2016年1月3日)の旅行予約動向によると、国内宿泊旅行は前年同期比22.2%増で、"暖かい"年末年始となりそうだ。同社では好調の要因のひとつに、国内各地で発行された「ふるさと旅行券」を挙げている。割引料金で予約できる地域が増加したことが単純に好影響を与えたとの見方だ。加えて、日本経済団体連合会が発表したように今期のボーナス支給額が増加傾向で、一人あたりの宿泊単価は同3・5%増の高単価傾向になるなどの特徴もみられる。
方面別の伸び率は、1位が富山県の同68.9%増。北陸新幹線開業効果が継続しており、なかでも世界遺産・五箇山が近い高岡エリアでは同101.8%増と前年の2倍になるなど県内各地で伸びている。5位に福井県が同37.5%増、 7位に石川県が同36.5%増と北陸3県すべてがトップ10入り。北陸エリア全体では同42.7%増と活況は続いている。
2位は佐賀県で同50.7%増。特に嬉野温泉・武雄温泉エリアが同46.8%増と好調だ。3位には福島県が同42.3%増、4位は青森県が同39.1%、9位に岩手県が同34.6%増、10位に山形県が同33.7%増と東北各県も好調に推移。「ふるさと旅行券」の発行が奏功したようだ。
国内宿泊予約の人泊数では1位東京都、2位大阪府、3位北海道、4位長野県、5位静岡県でトップ5は昨年に変動はなかった。
また、訪日宿泊旅行は同71.0%増。方面別1位は東京都で変化はないが、2位北海道と3位大阪府が昨年から順位が入れ替わり。北海道は同151.4%増、昨年9位から6位に順位を上げた長野県が同132.1%増と雪を楽しめるエリアの好調さが目立つ。加えて福岡県が同187.2%増で昨年8位から5位に上昇するなど「ゴールデンルート」外の地域が健闘している。
ランキングは11月27日時点での予約人泊数実績をもとに算出した。