ロケから入り観光へ至る(2) 「あまロス」嘆きプロモーション・岩手久慈
関西経済連合会は10月下旬、ロケツーリズムに関するセミナーを初めて開いた。関経連では広域の観光戦略やブランディングの中でロケツーリズムを重視しており、セミナーには地方自治体や会員企業関係者が参加した。ダジャレで地域活性化
セミナーの冒頭、藤崎さんは「朝ドラ、大河の効果は1―2年で終わる。ドラマがやっているうちに手を打つことが必要」と提起。事例として、2013年度上期に放映された朝の連続テレビ小説「あまちゃん」の舞台、岩手県久慈市の動きを紹介した。
久慈市はドラマスタートと同時に観光客が爆発的に増えた。まめぶ汁、うに丼はご当地グルメとして人気を呼び地域経済にも寄与した。地元では放送後を危惧していたが、同様に視聴者の間でもドラマ終了を嘆く「あまロス現象」が起きた。
そこで久慈市の有志は、この熱狂的なあまちゃんファンと連携し、さらに久慈市ファンをつくろうと「あまロスなげき隊」を結成。ネーミングのユニークさ、地域おこしへの取り組みが結果的にメディアに多く取り上げられることにつながったという。
藤崎さんは「ダジャレでもいい。そこにストーリーがあれば、マスコミに響く効果的な情報発信ができます。ロケをきっかけに効果的なプロモーションを行い、その結果として観光客が来て地域経済を活性化することが大事なのです」。
地方自治体職員らが参加したセミナー
(トラベルニュースat 15年11月25日号)
→ロケから入り観光へ至る(3) 住民参加と人材育成で"ふるさとのこし"に続く
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