深山幽谷の大歩危祖谷へ(1) かかしが暮らす"日本の原風景"
窓のないトロッコ列車に乗って、深山幽谷の里へ―。ガタゴトのんびり走る導入部分から秘境ムードは満点。初秋の徳島県大歩危・祖谷エリアを訪ねた。トロッコで"秘境"へ JR四国
JR四国の「絶景!土讃線秘境トロッコ」から降り立ったのは大歩危駅。祖谷エリアへ向かい、名頃集落では100体以上のかかしが出迎えてくれた。
村人の綾野月美さんが10数年前から作り続け、笑顔や泣き顔、愛らしいかかしが並ぶ。住民台帳もあり、過疎化が進む集落に定住する救世主なのだ。
綾野さんとかかしたち
国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、急斜面に民家が点在し天空の郷として知られる落合集落。今年4月、東洋文化研究家のアレックス・カーさんのプロデュースで茅葺き民家宿「天一方」がオープンした。
古民家風の外観だが内部は洋式トイレに、シャワー付き風呂を完備。外国人でも気軽に泊まれ人気を集めている。晴れた日の早朝にほぼ見られる雲海が美しい。
"天空の郷"を望む
→深山幽谷の大歩危祖谷へ(2) 五感で味わう秘境に続く
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