ツーリズムEXPO開催(1) ツーリズム・アワード、大賞は瀬戸内国際芸術祭
第2回「ツーリズムEXPOジャパン2015」が9月24―27日、東京ビッグサイトや東京・丸の内エリアを主な会場に開催された。丸の内・KITTE内のJPタワーホール&カンファレンスでは、今年、新たに創設された第1回「ジャパン・ツーリズム・アワード」の表彰式が行われ、大賞には「瀬戸内国際芸術祭」が選ばれた。国内旅行、海外旅行、訪日旅行が三位一体となったバランスのいい観光立国を目指す姿勢を明確にしようと、昨年、日本観光振興協会の国内旅行フェア「旅フェア」、日本旅行業協会の海外旅行フェア「JATA旅博」、日本政府観光局のインバウンド商談会「ビジットジャパン・トラベルマート」を統合し、新たな総合旅行博として開催した「ツーリズムEXPOジャパン」。2年目を迎えた今年は、来年のリオのオリンピック閉会式でジャパンがコールされ、世界の注目が日本に集まるときを迎える準備のための「ステップの年。大いなるチャレンジを試みる」(田川博己JATA会長)として、新機軸も打ち出した。
その1つがUNWTO(国連世界観光機関)とも連携した第1回ジャパン・ツーリズム・アワードの創設。ツーリズム業界の発展に寄与している団体と活動を表彰するもので、国内・訪日領域、海外領域、国際領域の3つのカテゴリーに133件の応募があり、9月24日に東京・丸の内の会議場で表彰式が行われた。
大賞に選ばれたのは国内・訪日領域で地域マネジメント部門優秀賞を受賞した、瀬戸内国際芸術祭実行委員会。瀬戸内の島々の魅力をアートの切り口で発信し、ブランド化に成功したことや、持続性や地域経済に貢献していることなどが評価された。
芸術祭の実行委員長でもある香川県の浜田恵造知事は「海の復権を旗印にした地域の再生への取り組みが芸術祭です。島のおじいちゃん、おばあちゃんなど地域の人々、国内外からのアーティストやボランティアに支えられています。2010年に第1回目を開催し、16年は3回目になります。国内外から多くのゲストを迎え、ツーリズムにも寄与したい」と話した。
受賞を喜ぶ浜田・香川県知事(中央)
そのほかUNWTO部門賞にはJTB、ツーリズムEXPOジャパン特別賞は、今年5月に3000人規模の訪中観光文化交流団の受け入れに尽力した中国国家観光局に贈られた。
→ツーリズムEXPO開催(2) 「海外の期待に応える国に」に続く
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