鳥取の旬の素材アピール 大阪で観光説明会
鳥取県観光連盟はこのほど、大阪市北区の県関西本部会議室で観光情報説明会を開いた。旅行会社15社40人に東部、中部、西部のエリアごとに観光素材を提案した。東部エリアでは、鳥取市と岩美町がプレゼンした。岩美町は世界ジオパークに選ばれている浦富海岸を紹介。浦富海岸は最大25メートルの透明度を誇り、海中が見えるクリアカヌーやダイビングといった体験が楽しめる。遊覧船は洞窟めぐりができる小型船も運航している。陸上から海岸を見られる遊歩道はガイドの案内で1団体3千円。
鳥取市は京阪神から500キロ未満で「日帰りバスツアーが十分可能」(担当者)とアピール。10月31日―2016年1月3日まで開かれる「鳥取砂丘光のアートフェア」に来場し、砂の美術館に入館すれば貸切バス1台当たり2万円の助成を行う予定だ。個人向けには10―12月の毎日曜日に鳥取駅発着でGバス・原風景コースを試行する。若桜鉄道の乗車、八頭町特産の花御所柿狩りなどを組み込んだ周遊バスで代金は1人3千円。
中部エリアは、梨の花温泉郷で10月からスタートする「女子旅ご褒美パスポート」が目玉企画。倉吉、三朝、湯梨浜、琴浦、北栄の1市4町と岡山・蒜山高原の各スポットで、縁結びグッズやスイーツがもらえるほか、パスポートの提示で土産や食事、入浴が割安になるサービスが付く。旅行会社には手数料があり、800円で売り出す。
西部エリアは、蒜山高原から大山、米子、境港へと至る大山パークウェイを観光ドライブコースとして提案。テレビコマーシャルに登場した大山の木谷沢渓流、皆生温泉、水木しげるロードなど西部の主要スポットをつなぐ。特に、大山は18年に開山1300年を控えており、誘客イベントなどを計画している。
このほか9月1日のベニズワイガニの解禁から始まった「蟹取県ウェルカニキャンペーン」は、来年2月29日までに県内で宿泊した人の中から毎月100人に抽選でカニをプレゼントする。
県観光連盟の新貞二専務理事は「貸切バスの運賃・料金制度の改正で苦戦しているが、旬の情報を発信していき誘客につなげたい。ぜひ送客をお願いします」。