さんふらわあで行く"秀頼伝説"の鹿児島ツアー 大阪市住之江区
大阪市住之江区役所政策推進室の杉本栄美子さんと峯上和博さんがこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れ、10月2―5日の日程で実施する「秀頼の薩摩落ち伝説ツアー」を紹介した。ツアーは、今年迎えた大坂の陣から400年を記念し、さんふらわあトラベルと共同で企画。豊臣秀頼が真田幸村らに守られて大阪城を脱出、薩摩藩の船で薩摩に落ちのびたという伝説にちなんだ。実際に、鹿児島市谷山には「伝豊臣秀頼の墓」がある。
2日夕方に大阪南港からフェリーさんふらわあに乗船、船内で歴史講座に参加し3日朝に鹿児島に到着する。仙巌園では秀頼庇護の感謝を島津公に伝えるセレモニーを行う。セレモニーには島津家の次期当主、島津家の始祖が生まれたと伝わる大阪・住吉大社の宮司らも出席。オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラが薩摩琵琶をモチーフにした金管五重奏を島津公に捧げる。その後、秀頼の墓にお参りする。
4日は、宿泊先の城山観光ホテルを出発後、真田幸村の墓を訪問するコースとお茶の手もみ体験コースに分かれる。知覧などに立ち寄り、志布志港からフェリーに乗船。船内コンサートを楽しみ5日朝に大阪南港に戻ってくる。ツアー代金は1人5万9800円。
杉本さんは「大阪城天守閣の北川央館長監修のもと企画しました。秀頼公の墓がある場所は以前に木下村と呼ばれていたり、真田幸村公の墓がある在所も真栄田という地名で歴史ロマンを感じています。大阪と鹿児島の相互交流が進むきっかけになれば」。
峯上さんは「住之江区民にフェリー航路が多いことを知ってもらうことも目的です」。第2弾として鹿児島県から島津公の誕生石がある住吉大社にお参りするツアーを計画しているという。
大阪市住之江区の皆さん