「自分はモテる」と確信する男の特徴
男性なら誰しも、思春期の頃に一度は考えたことがあるはず。「俺ってもしかしてモテるんじゃね?」、言うまでもなくそれは勘違いであり、時間が経つにつれてまざまざと現実を見せつけられることになる。そうだ、自分はモテないのだ。それが普通だ。しかしその現実と向き合えないまま大人になり、そこそこの年齢になっても「モテるんじゃね?」の呪縛から解き放たれない稀有な人がいる。 この場ではあえて彼のプライバシーを尊重して、P氏としておこう。編集部のP氏は呪縛の解けないタイプの人物である。彼の行動・言動を考察するうちに、この人物の特殊なモノの考え方がわかってきた。ただ「俺ってモテるんじゃね?」と思っているだけではなく、根拠のない全能感を携えていたのである。 ・俺ってモテるんじゃね? って思ってるヤツの特徴 1.とにかく自信過剰 2.どんなことを指摘されても、前向きに捉える 3.「モテないですよ(笑)」と言う 4.すれ違う女性全員の顔を見てる 5.こっちを見てくれた相手は、自分のことを「素敵な人だな(照)」と思ったと思っている 6.相手と目が合っても、目をそらすことなくガン見を続ける 7.毎日恋の予感がしている 8.恋の予感がしているがゆえに、毎日楽しくて仕方がない 9.よりモテるために身体を鍛えている 10.いつでも脱ぐ気満々 11.自分のしゃべることは全部面白いと確信してる 12.周りが引いてるのに、その空気を感じとることができない 13.人が自分の話を聞いていないことに気づかない 14.「自分は謙虚です」と自分で言う 15.自分はサービス精神旺盛だと思っている 16.したがって、自分は周りに気を遣っているとも考えている 17.すぐに変な肩書を自分につける 18.「パーフェクト○○」とか「ジェントル○○」とか「レジェンド○○」 19.その肩書に相応しい行動を一度もとったことがない 20.黙ると呼吸できなくなる 21.時々赤ちゃん言葉でしゃべる 22.自分のことを「ちゃん」付けで呼ぶ 23.考え方が高校生のときから成長していない 24.歳を重ねるごとに無邪気さが増して、周りを困らせる 25.とりあえずデカい声を出せばウケると信じている 26.とりあえず同じギャグを繰り返し言えば、ウケると信じている 27.自分のパーソナリティを周りが理解してくれていると考えている 28.自分は可愛げがある人物だと思っている 29.その可愛らしさアピールがマジでウザい 30.とにかく自分に対する肯定的なイメージが強い 31.世間的にイメージの良いものに同化しようとする 32.話題の8割は自分の話 33.世の中のほとんどの人が自分の味方だと考えている 34.一度会った人はみんな友達 35.そもそも人が自分に関心がないことを理解できない 36.突然下手な英語をしゃべり始める 37.その下手な英語で外国人と意志疎通できていると思っている 38.些細なことで人に恩を着せようとする 39.自分は口数が少ない方だと思っている 40.自分はまともな人間だと思い込んでいる 41.自分はシャイだと思っている 42.モノマネを褒めると延々そのモノマネをやっている 43.言うまでもなく、本人はそのモノマネが似ていると思っているし、面白いとも思っている 44.元気があれば何でもできると思っている 45.自分が女(男)なら、自分に惚れると思っている ・自己イメージとかけ離れた現実 いかがだろうか。P氏の行動・言動をつぶさに考察していくと、まったく隙のない人格者として自己をイメージしている様子がうかがえる。では、現実のP氏はどうなのだろうか? おそれながら、謙虚でも無口でも可愛らしくもない。普通のそこらへんにいるオッサンである。これは揺るぎのない事実だ。 ・指摘しても…… 強いていえば、明るいオッサンである。彼が考えるほど、モテているように見えないのだが……。たとえ、その現実を「そんなにモテてるようには見えないぞ」と突きつけたとしても、「いや~、やっかみですか? やっかみは良くないですよ」と切り返されてしまう。彼は夢のなかに生きているのだろうか。これ以上現実を突きつけ続けられるほど、私(佐藤)はタフではない……。 執筆:佐藤英典 Photo:Rocketnews24