NY株続伸369ドル高 先行き不安後退
【ニューヨーク時事】27日のニューヨーク株式市場は、米景気の先行き不安が後退したことで全面高となり、優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比369.26ドル高の1万6654.77ドルと続伸して終了した。ハイテク株中心のナスダック総合指数は115.17ポイント高の4812.71。 この日発表された4~6月期の米実質GDP(国内総生産)は、伸び率が上方改定された。設備投資や個人消費の増加など堅調な米経済が確認され、最近の相場急落時に広がっていた先行き不安が後退した。上海株式が6営業日ぶりに上昇したほか、日欧など海外の株式市場が軒並み高となったことも安心感につながった。 市場は引き続き、米国の利上げのタイミングに関する連邦準備制度理事会(FRB)幹部の発言などに注目している。ある市場関係者は「3週間後の(金融政策を決定する)連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて、利上げをめぐる思惑で相場が左右されそうだ」と語った。