IS掃討戦の報告を歪曲 分析官が暴露
【ワシントン時事】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は25日、過激派組織「イスラム国」掃討作戦の情勢分析について米軍がより楽観的な内容に歪曲(わいきょく)したとの内部告発を受け、国防総省の監察官が調査に乗り出したと報じた。 同紙によれば、内部告発は国防総省傘下の情報機関、国防情報局(DIA)の分析官が行った。米中央軍の複数の当局者が分析の結論を不適切な形で改変している証拠を握っているという。分析はオバマ大統領らのために用意されたもので、当局は既に、申し立てがあったことを議会に通知している。 大統領や政権高官は作戦について、昨年8月の空爆開始以来、一定の成果を挙げたと強調しているが、オディエルノ前陸軍参謀総長は今月12日の退任直前の記者会見で、「行き詰まりに直面している」と認めた。