青空の軍事パレードへ2000社強制休業
【北京時事】中国北京市政府は、抗日戦争勝利70年記念の9月3日に開催する軍事パレードを「青空」の下で実現するため、市内の1927社に上る企業の工場などについて、操業停止や一部生産停止の処分を取った。車両交通量を半減させる規制も実施。国家の威信を懸けた力ずくの措置の効果もあり、微小粒子状物質PM2.5の濃度は過去最低の水準となっている。26日付の中国各紙が伝えた。 北京市政府は昨年11月、各国首脳が集まって北京でアジア太平洋経済協力会議(APEC)が開催された際にも同様の措置を講じた。この結果、青空が実現し、習近平国家主席は「APECブルー」と評した。中国紙・新京報は、習主席が閲兵する軍事パレードで想定される青空を「閲兵ブルー」と呼び、操業停止などの規模はAPEC時の16倍だと伝えた。 また、20日からはナンバープレート末尾の数字が奇数か偶数かによって車両を半減させる措置を開始。20~24日のPM2.5の平均濃度は1立方メートル当たり19.5マイクログラム。中国の環境基準である35マイクログラムを大幅に下回り、PM2.5の観測開始以来、5日間連続の数字としては最低になった。 ...