山口組分裂、弘道会支配への不満背景
事実上の内部分裂状態となった指定暴力団山口組。背景には有力2次団体弘道会による支配への、内部の鬱積した不満があるとみられる。巨大組織の分裂で山口組執行部と離脱した新組織の双方が全国の他の暴力団組織と連絡を取るなど、外部に向けての多数派工作も始まっている。今後、国内の暴力団情勢が一気に流動化する恐れもあり、警察当局は警戒を強めている。 ● ● 「もうこのような状態になったら、大きな音(銃弾の発射音)をさせずに済ますのは難しいだろう」。山口組系のある組幹部は、対立抗争事件が起きる可能性を指摘する。...